金閣寺の「金色」の輝きのヒミツ

金閣寺は、まぶしいほどの金色で有名で、見る人を圧巻しますよね。
あの金色の外装には、正真正銘の金が使用されていて
日本一豪華な外装と言っても過言ではありません。
今回は、そんな金閣寺の外装に使われた金箔についてのお話です。

金閣寺は、過去をさかのぼること1950年、放火によって焼失したために
現在の建物というのは、1955年に再建されたものとなりますが
再建に当たっては10センチ角の金箔がナント10万枚。
合計2キロの金が用いられたそうです。

そののち、年月の経過とともに風化が進んで
表面の金箔がはがれて下地の黒漆が顔を出すなど傷みが生じてきました。
そのため、1986年から再び、修復工事が始められました。
以前の金箔をすべて剥がして塗り替え、またあたらしい金箔に貼り直されることとなったそうです。

桁外れに豪勢な工事です。

一般的に金箔工芸には、0.1ミクロン(1万分の1ミリ)の金箔を使用しますが
金閣寺の修復では、特別に従来の5倍の厚さに当たる0.5ミクロンの金箔が
さらに2枚重ねで張り付けられています。

厚くしたのには理由があります。
野外で雨風にさらされても剝がれにくく、紫外線に当たっても建物が劣化しにくいためです。

当初、金閣寺の金色は3層部分だけでしたが、修復ではさらに2層部分にも金箔が貼られたため
金箔は前回よりも増え、20万枚の合計20キロを使用。
漆は国産の「浄法寺漆」を約1.5トン使用し、総工事費用は、約7億4000万円にも及んだそうです。

金色の輝きを保つために、今でも月に一度は水を含ませた綿で汚れを吹き落とし
曇りをとるメンテナンスを欠かさないといわれています。
いろいろな外装がありますが、金閣寺のような外装は唯一無二なのではないでしょうか?


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